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タロコ国立公園は1986年設立。
タロコ国立公園は1986年設立。

1937年(昭和12年) 12月27日、台湾総督府は、大屯山地区、次高太魯閣、新高阿里山の三ヶ所を国立公園に指定しました。

大尖山国立公園は台北の北部に位置し、大尖山火山群や観音山を含む1万ヘクタール、次高タロコ国立公園は、当時の花蓮港庁と台中、新竹、台北にまたがって現在のタロコ国立公園、雪霸国立公園、大甲渓流域一帯を含む総面積27万ヘクタールを擁し、新高阿里山国立公園は当時の台中、高雄と台東、花蓮港庁にまたがり秀姑巒渓、玉山、阿里山などを含む20万ヘクタール、みっつの国立公園をあわせた総面積は48万ヘクタールを占めました。中でも次高タロコ国立公園は台湾だけでなく当時の日本本土の国立公園を含めて最大の面積を誇る国立公園でした。

1938年(昭和13) から1940年(昭和15年)までの間に、「台湾国立公園協会」は大屯と次高太魯閣の2つの国立公園内に「国立公園の家」を設置し、1941年3月10日には国立公園の記念切手が発行されました。しかし同年3月28日、台湾総督府の「国立公園委員会」は解散され、国立公園に関する活動も、この時点で一時見送られることになりました。そして1945年8月、日本は敗戦し、台湾は中華民国の領土に編入されました。