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太魯閣国家公園:4月3日地震から1年  国家公園署:復興は感謝とともに、持続可能な未来を目指して

  • 更新日:2025-04-02
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太魯閣国家公園は台湾の貴重な自然遺産であり、多くの人々にとって思い出の宝庫でもあります。ところが公園の自然景観は昨年数回に渡り発生した地震と台風により甚大な被害を受け、周辺住民の生活や経済にも大きな影響を及ぼしました。今私たちは自然への敬意を忘れず、各方面の専門家の知恵を結集し、山や森が自然に回復するのを待ちながら、この美しい景色を守り、花蓮の住民により良い未来を残すことを考えなければなりません。国家公園署の太魯閣国家公園管理処は、花蓮の住民、専門家、地方政府、民間団体と協力しながら、段階的に太魯閣の景観を復元していくことを約束します。

 

2024年4月3日、マグニチュード7.2の大地震が花蓮を襲い、太魯閣国家公園内の施設や観光名所に前例のない損害をもたらし、その後の極端気象による豪雨や台風がさらに被害を拡大しました。これに対応するため、太魯閣国家公園管理処は迅速に緊急対策を実施し、「0403地震災後復興チーム」を設立し、以下の3つの目標を掲げて復興作業を進めています:

 

・道路と遊歩道の復旧:主要道路や遊歩道の早急な開通を優先し、基本的な通行能力を回復しつつ、道路脇、遊歩道脇の斜面の安定化工事を強化し、二次災害を防ぐ。

 

・インフラの修復:被害を受けた遊歩道、橋、展望台などの観光施設を修復し、損壊した建築物や公共施設を再建・補強する。

 

・防災強化:山の斜面監視、落石防止、緊急対応システムを強化し、園内の防災能力を向上させるとともに、観光施設の安全性を高める。

 

復興の道のりは多くの試練に満ちており、被害状況の変化に応じて工事計画を調整し続ける必要があります。被害状況に応じた適切な対策が求められます。地震直後には、人気の6大観光スポット(砂卡礑、長春祠、布洛灣、燕子口、九曲洞、白楊歩道)を中心に、被害状況の調査と安全評価を実施しました。航空測量や画像解析を活用し、被害の種類や程度を分析し、初期の安全提案や修復方向を示しました。さらに、環境調査を進め、詳細な評価結果を基に正確な工事計画を策定しています。長春祠地区の評価報告はすでに完了しており、現在、燕子口や白楊歩道の現地調査が進められています。

 

現在、西寶より西側の観光スポット(西寶地域、洛韶地域、関原周辺、小風口周辺、合歓北峰遊歩道、小奇萊遊歩道、石門山遊歩道、合歓東峰遊歩道、武嶺展望台)は一般開放されています。一方で、天祥~太魯閣口区間の台8線(中横公路)は工事による交通規制が行われており、利用者は出発前に公路局の交通規制と通行可能時間の確認が必要です。太魯閣台地周辺と天祥周辺の修復作業は完了し、得卡倫遊歩道、同礼遊歩道、崇徳休憩エリア、大清水休憩エリアの修復も間もなく完了予定です。さらに、重要観光地の復旧工事が続けられる一方で、被害の大きい地域のより詳しい調査も進められています。

 

また、太魯閣国家公園管理処は、生態環境のモニタリングや崩壊箇所の植生回復にも力を入れています。太魯閣台地周辺の富世、新城、崇徳の地域資源と連携し、持続可能な観光を推進するため、低炭素ツアー、太魯閣峡谷音楽祭、部落音楽会、文化市集(マーケット)などを開催し、地域観光産業の活性化を図っています。さらに、各学校に出向いて環境教育プログラムを紹介するなど、太魯閣の持続可能な発展を目指しています。

 

震災一周年の節目にあたり、不幸にも命を落とされた方々を深く追悼し、被災されたご家族に心よりお悔やみを申し上げます。復興の過程で、社会各界から寄せられた温かい支援と励ましに深く感謝いたします。救助・復興に尽力したすべての関係者、ボランティアの皆様、そして太魯閣を支えてくださるすべての方々に心より感謝申し上げます。復興の道のりはまだ続きますが、私たちは防災強化と観光施設の安全性向上を進めながら、自然保護研究や観光資源の統合、責任ある観光の推進に取り組んでいきます。「防災力を強化し、安全で持続可能な太魯閣」を目指してまいります。