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0403地震から一年-タロコ国家公園制作ドキュメンタリー傷ついた大地と人々の心を癒す「家路へ - タロコ」 4月3日午前7時58分 初公開

  • 更新日:2025-04-16
  • 閲覧者数:97

2024年4月3日の地震発生から1年、あの日の午前7時58分の激しい揺れと、その後の救助・災害対応の情景は今も多くの人々の記憶に残っています。タロコ国家公園の東部エリアとその遊歩道は、わずか1分間の激しい揺れにより甚大な被害を受けました。

タロコ国家公園管理処(以下「タロコ管理処」)は、地震発生後すぐ救助、被害調査、復旧作業を開始するとともに、地震発生時の記録とこの1年間にわたる復興の軌跡を記録し、ドキュメンタリー「家路へ―タロコ」を制作しました。作品は、地震発生からちょうど1年となる4月3日午前7時58分に、タロコ国家公園公式YouTubeチャンネルで初公開され、現在タロコビジターセンターでも定時上映されています。

ドキュメンタリーでは、タロコ族の大禮・大同集落の住民、シルクスプレイスホテルのスタッフ、タロコ管理処職員などが登場し、地震発生時の体験、そしてこの1年間の救助・調査・復旧活動の苦労と心の軌跡を語っています。さらに、復旧作業の過程では、度重なる余震、豪雨、台風などが作業の妨げとなったことも紹介されています。

 現地ではインフラの復旧のみならず、心のケアと環境教育を目的とした様々な取り組みも行われました。震災で損傷した斜面を再生するため、ボランティアが在来植物の種から作った「シードボール」をまく活動をしたり、タロコ峡谷音楽祭、地元集落での音楽イベント、「山と海をめぐる集落ミニツアー」などを自然と傷ついた人々の心の再生を考えたイベントを開催しました。

また、台湾大学地質科学系名誉教授の陳文山氏も出演、作品の中でタロコ特有の地質環境や0403地震の発生要因について解説し、地震が多発する台湾で私たちがどのように地震と向き合うべきかを示唆しています。

タロコ管理処の劉守禮処長は、タロコの美しい山と谷の景観は、長年のプレートの隆起と河川の侵食によって形成されたものであり、0403地震は公園設立以来38年間で最大のものであったが、長い時間軸で見れば地震はタロコにとって自然な現象であると語ります。そして、こうした地質特性が公園の景観を形づくる一方で、復旧にあたっては防災力の強化も求められると強調しました。困難な道のりではあるものの、私たちは一歩ずつ着実に前進していますと述べ、この1年間復旧に尽力してきたすべての人々に心からの感謝を表しました。

このドキュメンタリーは、監督麦覺明氏率いる制作チームによって半年余りで完成され、被災地各地を訪れ、多くの関係者にインタビューを行いました。約22分の本編は、中文・英語の両バージョンがあり、2分間のハイライト版も制作されています。いずれも4月3日午前7時58分にYouTubeで初公開され、本編はタロコビジターセンターでも毎日定時上映されています。

今後も引き続き、地震や復旧に関する各テーマを深掘りした短編映像を順次タロコチャンネルで公開する予定です。ぜひご期待ください。

 

映像リンク:

 

    本編(中国語版) - 22分

 

    本編(英語版)- 22分

 

    ハイライト版(中国語・2分)

 

    ハイライト版(英語・2分)