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タロコ国立公園奇萊北峰山頂山名表示看板破壊される

  • 更新日:2022-06-29
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タロコ国立公園奇萊北峰山頂山名表示看板破壊される

 

奇萊北峰は標高3607m、登山口から片道7.7㎞の一般には往復2-3日を要する台湾百岳の一つです。登山道は北、西、南の三面が断崖絶壁で僅か東面がなだらかな草原という当公園内の中級クラスの登山ルートとして人気があり、山頂の一等三角点と山名看板は登頂に成功した際SNSに上げる写真スポットになっています。その山名表示看板が何者かに破壊されたと登山者から通報がありました。管理処は資材が揃い次第人員を派遣して修復作業に取り掛かります。

 

悪意の破壊が立証された場合規定に基づき罰せられます

 

前述の行為に関しては、国立公園内禁止事項大10項目「公共物及び施設を破壊することを禁じる、これに違反したことが立証された場合3000元の罰金を科する」;国立公園法第27条「この規定に違反した場合、第24条から第26条の規定により処罰された者は破壊した箇所をもとに戻さなければならない、それができない場合は賠償金を払わなければならない。また国立公園管理処あるいは第三者により原状回復がなされた場合は、その費用を違反者が負担しなければならない」以上の規定により必要な場合は当時者に賠償を請求することになります。

また「タロコ国立公園生体保護区域並びその他管制区域入園申請注意事項」の「国立公園法」第13条により、「タロコ国立公園区域内禁止事項」に違反した者は一年間の入園禁止処分を受けます。登山者は規則を守り公共施設を故意に破損したりしないようお互いに注意しましょう。

 

山中の設備は設置、維持共に容易ではありません。

大事に使いましょう。

 

タロコ国立公園の区域内は合歡群峰、奇萊連峰、南湖中央尖山連峰、清水斷崖、立霧溪流域及び三棧溪流域等、総面積92000ヘクタールの内、標高2000メートルを超える山地が半分を占めその6分の1が標高3000メートルを超える高山があります。管轄区域が広く、標高差が大きいため山間部の設備の建設や維持管理は容易ではありません。また公園内設備の破壊は維持管理の問題だけでなく指標ポストのような緊急救助設備の破壊は登山の安全に重大な影響をもたらし、山間緊急救助の際の人員やコストの増加につながります。登山の際は国立公園の貴重な生態景観や登山施設を破損しないよう心がけましょう。また設備の損傷を見つけた場合は、管理処ができるだけ早く修復し登山者が安全に登山できるよう、速やかにに通報をお願いします。

 

写真:奇萊北峰一等三角點と山頂山名看板(タロコ管理処提供)

写真:6月25日午前山頂山名表示板が破損された様子(登山者提供)