メインのコンテンツブロックにジャンプします
  • 気温:24 ℃
  • 降水確率:10%

タロコ奇萊東稜線における登山の安全確保を図り、大理石野営地に 避難小屋設置予定、7月2日から7月12日にかけてヘリコプターによる機材輸送のため合歓山小風口駐車場を一時封鎖

  • 更新日:2023-07-03
  • 閲覧者数:66

タロコ国立公園管理処(以下管理処)は奇萊東稜での登山者の緊急避難場所として奇萊東稜線の大理石野営地に避難小屋を設置します。工事に先立ってヘリコプターで機材輸送作業を行うため7月2日から7月12日の期間合歓山小風口の駐車場を封鎖します。大理石野営地避難小屋が完成すると既に設置されている「磐石中峰」、「北鞍三叉」などの避難小屋と合わせて奇萊東稜線ルートの登山がより安全になります。利用する際は大切に使いましょう。

奇萊東稜線上には奇萊北峰(3607M)、磐石山(3106M)、太魯閣大山(3286M)、立霧主山(3070M)、帕多魯山(3101M)など3000メートル級の山が連なり距離が長く地形も厳しいうえに天気急変のリスクが高くなります。多くの登山愛好家がチャレンジするルートですが管理処管轄内で最も事故が発生しやすいルートでもあります。

利用者の安全と環境の保全

「大理石野営地避難山屋」は完成すると12人収容可能になります。避難小屋の中には高山症状のでた際症状を速やかに軽減できるよう携帯加圧装置(PAC)を設置します。また高山では水源が遠く水の確保が難しいことを考慮して貯水タンクを設置、雨水を貯めて水場まで水を汲みに行くリスクがなくなりますが、貯水量は天候の影響を受けやすいため利用する際は大切に使いましょう。避難小屋の外にはバイオトイレも設置、登山者の必要に答えると同時に登山の高山生態に及ぼす影響を最小限に抑えることも考慮しています。

 

管理処は登山の安全確保のため2022年に奇萊東稜線上に「磐石中峰」と「北鞍三叉」の二か所の避難小屋を設置しました。「北鞍三叉」避難小屋は登山ルートのちょうど真ん中にあるため東から中橫岳王亭出口のコースあるいは西から合歓山に抜けるコースいずれも3-4日かかり東部分は下山口まで野営地のみで避難小屋がありません。いったん救助の要請が出た際、天候が悪くてヘリコプターが出動できない場合徒歩で遭難現場に向かった場合は遭難場所まで3-4日掛かるため救助が間に合わないことがあります。「大理石野營地避難小屋」は登山者に避難場所を一つ多く提供するだけでなく高山救助の成功率を上げることも期待されます。

機材輸送に伴い72日から712日にかけて合歓山小風口駐車場を封鎖

山小屋の建材の運搬はヘリコプターを使って輸送します。7月2日午後6時から7月12日にかけて合歓山小風口駐車場で吊り上げ作業を行います。安全確保のため上記の期間合歓山小風口駐車場を一時封鎖します。同時に奇萊東稜線登山ルートの「北鞍三叉野營地」及び「大理石野營地」での野営もできません。皆様のご理解とご協力をお願いします。輸送作業が終わり次第避難小屋設置作業にとりかかる予定、使用開放日時などは完成後日を改めて告知します。