合流キャンプ場は緑水歩道の出口に位置します。天祥から3km先にあり、緑水合流歩道東側のスタート地点でもあります。立霧渓と荖西渓はここでほぼ90度にカーブし、荖西渓が立霧渓に流れ込み2つの河川が合流することからこの地名が付けられました。かつて花蓮八景の1つに数えられたこともありました。 山々に囲まれた谷間に位置したキャンプ場は自然の岩と木々が美しく、合計12のキャンプスペースがあります。水道、電気、シャワー・トイレ等の設備を完備し、太魯閣国立公園内で唯一のキャンプ場になっています。ここはもともと木材集積場でしたが、かつて国軍退除役官兵輔導委員会栄民森林保育事業管理処(現在の林務局)が立霧渓岸の研海林道で伐採を行い、木材を索道でここまで運び、中横公路へと送り出していました。伐採事業が停止した後、太魯閣国立公園によりキャンプ場に再編されました。 【緑水遊歩道】 緑水遊歩道は合歓越嶺道の一部です。この区間の古道は保存状況が良好な上、景観及び生態系も非常に豊富であることから、国立公園管理処が遊歩道化計画を進めました。道幅は約2mで日本統治時代の合歓越嶺道の道幅をほぼ保存していて、全行程はなだらかで歩きやすく、老若男女問わず誰もが楽しめる遊歩道です。 遊歩道の入口は、緑水地質地形展示館の傍にあります。生い茂った森林、断崖絶壁の地形、岩生植物、文化的遺跡などが特色としてあげられます。