大禹嶺は台湾中央山脈の裾野に位置し、合歓山と畢禄山の間にあります。海抜は2,565mで、中部横貫公路の中心点であり、また台中、南投、花蓮3県の県境です。
大禹嶺には3本の道があります。1本は合歓山へ、もう1本は梨山へ、残りの1本は太魯閣へとそれぞれ延びています。この集散の地の利により、早くから道路脇に多くの農家が集まり、高山青果物の販売が始まり、青い山と白い雲の下、人々の純朴さと相まって地元の物産が活発的に取り引きされました。現在は、環境保全の意識が高まり、また政府の政策変更に伴い立ち並ぶ路上販売は姿を消しました。
大禹嶺から合歓山方面に進むにつれて、高山植物の特徴が顕著になります。火災により、太陽が当たる斜面の木々は松が多くを占めます。その他の植物は一般的に背が低く、生長期間が短いです。植物は種の繁栄を効率的に行うため、最も暖かい夏の時期に一気に色とりどりの花を咲かせます。