慈恩は海抜1,995mで、魯翁渓(別名:慈恩渓)上流に位置します。慈恩一帯はその地形と気候の影響から湿気を帯びた雨の多いひんやりとした雲霧帯を形成しており、ここで生長した樹林は「霧林」とも呼ばれます。
慈恩より西に行くと、針葉樹を主とする混合林、ツガ、スギ、松などの植物が徐々に多くなります。ここ一帯の広葉樹は鮮やかに葉の色を変え、秋冬の山景をカラフルに彩ります。
【羊頭山】
台湾百岳の1つに数えられる羊頭山は標高3,035m、登山口は慈恩山荘付近にあります。花蓮県誌に「羊頭山の山頂は羊の頭に似ている」という記載があり、碧緑神木からその全貌を見渡すことができます。