「印象・砂卡礑」写真展 4月2日より太魯閣ビジターセンターにて開催
2024年4月3日に発生した大地震により、太魯閣峡谷は甚大な被害を受けました。砂卡礑(シャカダン)歩道も大規模な崩落やその後の風雨による浸食の影響を受け、短期間での景観および通行機能の回復は困難な状況となっています。かつて澄み切った渓流と大理石の峡谷が織りなす美しい風景は、現在はひとときの静寂に包まれています。
震災から2周年を迎えるにあたり、太魯閣国家公園管理処は特別企画として「印象・砂卡礑」写真展を開催いたします。本展は4月2日より太魯閣ビジターセンター特別展示室にて公開され、来場者の皆様を写真を通して記憶の中の渓谷風景へといざないます。
本展では、写真家・游登良氏より無償提供された約100点の貴重な作品を展示いたします。氏は長年にわたり峡谷や渓流を歩き、水と石が織りなす繊細な表情を丹念に捉えてきました。朝の光が渓谷に差し込み黄金色の層を映し出す瞬間、雨霧に包まれた岩肌が柔らかな色彩を見せる情景、そして風雨の後に洗い清められた澄み切った風景——それぞれの作品が砂卡礑の多様で豊かな生命力を映し出しています。
現在、歩道は閉鎖されていますが、これらの写真はかつての風景を記録するとともに、この地に対する人々の深い想いと記憶を伝えています。ぜひ会場に足を運び、光と影の中に息づく渓谷の静けさと力強さを感じてください。そしてその感動を自然を守る想いへとつなげ、いつの日かこの親しみ深い美しい風景が新たな姿で再び私たちの前に現れることを共に願いましょう。