伝統工芸彩絵師の技でよみがえるタロコ牌坊 - 錦文橋を渡って、タロコ台地へプチ散歩
タロコ国家公園の入口に位置する「東西横貫公路牌楼(タロコ牌坊)」は、数か月にわたる修復工事を経て、春節前に無事完成しました。隣接する錦文橋の歩道もあわせて修復され、タロコの入り口はこれまで以上に美しく生まれ変わりました。
修復後の牌坊を鑑賞しながら錦文橋の上を散策すれば、タッキリ渓の景色を楽しむことができます。橋を渡るとタロコ台地へと続き、タッキリ渓の南北両岸を散策する気軽なプチ散歩が楽しめます。
このタロコ牌坊は、1960年に中横公路(東西横断公路)の開通を記念して建設されたものです。60年以上にわたりその歴史を見守り続け、花蓮県の歴史建築にも指定されています。多くの観光客が記念撮影をすることから、タロコを象徴するランドマークとして広く親しまれています。
2023年末にアーチの木製梁が破損し、精緻な彩絵部分が損傷しました。歴史建築であるため、文化資産保存法に基づき修復計画の審査を経てから工事が行われました。特に難しかったのは構造修復ではなく、伝統彩絵を忠実に再現することでした。
花蓮には伝統彩絵の匠師がいないため、台南から文化部認定の林伝智師を招きました。林師は寺廟彩絵の専門家で、鹿港龍山寺、台南大天后宮、北港朝天宮など20以上の国定古跡の彩絵を手掛けた豊富な経験を持ちます。
新しい木梁への彩絵再現だけでなく、損傷した梁の上部にある梁もあわせて塗り直しました。元のかすれた図案を写し取り、いくつもの工程を経て丁寧に描き上げられました。新旧を比べると、華やかさを増しながらも伝統の趣を保つ見事な仕上がりになっています。
また、牌坊横に位置する錦文橋はタッキリ渓を跨ぎ、蘇花公路およびタロコ台地へとつながっています。過去に設置された歩道は台風の影響で損傷しましたが、今回あわせて修復され、欄干も新設されました。橋の上からはタッキリ渓下流の景観を眺め、朝は朝焼け、夕方は月明かりに照らされる川の水面の美しさを堪能できます。
次回タロコを訪れる際はぜひ、修復されたタロコ牌坊をゆっくり鑑賞し、記念写真を撮影してから、錦文橋を渡ってタロコ台地へとプチ散歩をお楽しみください。